サマーウォーズ

varg_kouhou2010-03-17


DVDで再見したので書いてみる。
4年前。大学一年生の9月に「時をかける少女」を安田と元ろーにんがい幹事長と三人で見に行ったんだっけ。

実は「時をかける少女」以前に細田守作品を見ていたらしい。劇場版「デジモン」。当初はデジモンなど全く見ておらず、同時上映の「ワンピース」を見たいが為に劇場に足を運んでいた。「デジモン」の方が面白かった。

昔話はやめておきます。


主人公(とされているであろう)小磯健二君が憧れの先輩にフィアンセ役を頼まれて田舎に駆り出される。ばあちゃんの90歳の誕生日を祝う為に集まった親戚の皆様。人数の多さに圧倒されてしまいますが、普通に「おじいちゃん」がいません。おそらく死んでしまったのでしょうが、いっさい触れられない。こういうのに気づいてしまうと「父権の排除だ」とかすぐ思ってしまうのが悪い癖なのかもしれません。「崖の上のポニョ」もそういえば。

サマーウォーズ」然り「時をかける少女」然り、良い意味での「軽さ」がこの監督のウリだと思います。真っ当にキャラクターが「アクション」をしてくれている。それだけで清清しいですしアニメとしての醍醐味を感じます。

私的な意見では、ここ数年の映画はとかく登場人物の気持ちが「内面」ばかりに向いていて、その実行動に結びついていない物が多かった。まぁ学生映画がそうなだけかもしれませんが、どこかやり場の無い「窮屈さ」みたいなものに、窒息しかけていた。


サマーウォーズ」の救いは、仮想世界でもなんでも、とりあえず「敵意を向けるべき他者」を造型し、それを全力でぶっつぶしてくれた点にほかなりません。



そういう観点からすると、「エヴァンゲリオン」とか「スカイクロラ」とかは私にとってカスみたいなものでした。




絶対悪。これだけの存在で、幾分心は救われる。


北見。