Baden verboten (Johann SCHWARZER,1906)

オーストリアルノワール草の上の昼食』の湖の源泉を発見!と言いたくなるような映画。1分7秒ながら十分に楽しめる。

水と女性に目を奪われていると、画面奥の森から警官がやって来るあたり、なんだか夢のよう。で、女性はカメラの方に了解をとってから岸に上がるあたりもいい。で、あとのアクションはずっと画面右上あたりで行われて、カメラはパンして中心に捉えようとしないため、画面の8割は水が揺らめいている。
最初、水が主題となり、やがて目は岸のアクションに移り、しばし警官と女性のやり取りを見つめるのだが、ちょっと長いため、再び視線は画面上を泳ぎ、ゆらめく水がずっと映し出されていることに気づいて驚き、あな忙し、さてどこへ焦点を合わせて見ればよいやら…